「この一生だけでは辿り着けないとしても
  命のバトン掴んで 願いを引き継いでゆけ」



この曲に歌い込められているメッセージというのは、
実は人間というものの本質をズバリ言い表していると思います。

今私たちが知っている知識、持っている技術、あるいは周りの
環境、そして考えや意思。

それらは全て、ずっと過去の人間からちょっと過去の人間までの
幾つもの脳と身体によってリレーされ、時に付加され、時に削られ、
そして今、自分がバトンのように預けられたものである。

学校で学び、社会に生きることによって、そう意識せずして
私たちはバトンを受け取っているのです。

受け取ったバトンの重さの、良いところを享受し、悪いところに
辟易しながら人生を生きている、もとい、生きることができている
以上は、バトンを少しでも自分なりにでも良いかたちにして次に
繋ぐのが当たり前なのではないでしょうか。

義務とか責任とかそんな理屈ではなく。

バトンを悪いかたちにしたり、ましてや投げ出している場合ではなく。


 ALBUM 『転生(TEN-SEI)』 2005.11.16 / 中島みゆき
 SINGLE 『帰れない者たちへ/命のリレー』 2006.2.1 / 中島みゆき
 


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