ミユキノヨル

夜、中島みゆきを聴く。

カテゴリ: ★★★ ・ ・

 「誰にも甘えずに歌う潔さに憧れ   境界線の重なりが痛い街でうずくまる」 仄かな希望を漂わせる入りに、これはリラックスして聴けそうだ と思っていると、「ん?」となり、「はうぁっ!」となります。 準備運動をしておかないと、この曲特有のそんな三層構造につい ...

 「てんびん秤に乗せるとしたら あんたと もうひとつは地球」 秤にかけられるものが余りに重すぎて、目ん玉が飛び出だしそうになります。 厳しい表現の続いた先がこの有様なので、大変です。  ALBUM 『LOVE OR NOTHING』 1994.10.21   ...

  『天使の階段』のような荘厳な雰囲気と、遷移していく歌声が魅力の曲。 歌詞に深い意味が無いことの方が珍しいので、 そういう曲は純粋に声が楽しめたりすることから、 求めているものとは違いますが、私は意外と好きです。  中島みゆき / ALBUM 『DRAMA!』 2009.11 ...

この曲の立ち位置とタイトルを鑑みると、否が応でも過度の期待をかけてしまいます。 普通に良い曲なんですが、期待のデカさのあまり、物足りなさを感じてしまったり…。 今のところの感想は、 ・イントロの緊張と歌い始めの緩和が心地よい。 ・相変わらず「歌い上げる」のが ...

軽さとかっこよさが絶妙に混ざったイントロが大好きです。 その分、歌い方がアレなのが残念。 聴き慣れるしかない・・・。  ALBUM 『パラダイス・カフェ』 1996.10.18    ...

    「愛なんて軽いものだ 会えることに比べたなら」 『風にならないか』、扱うテーマは全く異なるが、曲名だけでなく、流れる空気もよく似ている気がします。姉妹曲といった感じでしょうか。 どうしようもないやるせなさ、仄かな諦観、じんわり漂うこういった雰囲気 ...

 「言葉持たない命よりも   言葉しかない命どもが   そんなに偉いか 確かに偉いか 本当に偉いか 遥かに偉いか」 正直者が馬鹿を見ない社会、 それは理想論の中にしか存在しえない社会ですが、 不可能と本能的にわかっていても抗って理想に近づきたい。 というよ ...

 「ありとあらゆる悲しいことから   あなたが守ってくれていたんだね   当たり前のように暮らした あの頃   アリガトって伝え忘れたね」 『サッポロSNOWY』とセットで聴くと、吐息にでさえも惑う 淡い雪のような揺らぎに内包され、心地よくなります。 内容は切な ...

  「愛なんて 何処にも無いと思えば気楽    はじめから ないものはつかまえられないわ」 『孤独の肖像』(アルバム『miss M.』)の原型。 歌詞がほぼ同じで、メロディが全然違うって初体験。聴き比べが楽しめます。 こういうケースもセルフカバーって言うのかな。 ...

  「Lonely face 愛なんて 何処にも無いと思えば気楽    Lonely face はじめから ないものはつかまえられないわ」 『孤独の肖像 1st.』(アルバム『時代-Time goes around-』)との関係性を 一言で言うとすると、どう表現すればいいのでしょう。 とりあえず、1st. ...

 「手にさげた鈴の音は   帰ろうと言う 急ごうと言う   うなずく私は 帰り道も   とうになくしたのを知っている」 スルスル出てくるエピソードがどれもこれも悲惨なので、 雰囲気だけサラッと味わうくらいがちょうどいいのかもしれません。  SINGLE 『あ・り ...

   「誓いは嵐にちぎれても 君の声を忘れる日はないだろう」 ・“荒野”といえば『ローリング』というイメージがあったので、 新曲のタイトルを知った時、なんか自分の価値観を崩されたような 気がして、ムッとしました。が、なかなかどうして、これもいい曲。 ・ドラ ...

 「あなたが泣くときは わたしは空を見よう   あなたが泣きやめば ふたりで空を見よう」 ・ララバイシンガーの真骨頂。  タイトルだけをみると、上から目線が過ぎるような気がしますが…  「ふたりで空を見よう」までは、常人が思い至る“思いやりの究極形”ですが、 ...

 「蒼い時代のことやから忘れてやってくださいと   あなたの親が頭を下げる   私は陽だまりを見る」 歌詞中の“約束”とはどんな内容なのか、“目元”は誰のものなのか、 独自解釈で色々と楽しめます。 テンションは確実に下がりますが・・・。  ALBUM 『パラダ ...

  「もしも私に勇気があれば ここで貴方を殺したかった    あの娘にあげる心はあげる せめて私に命をほしい」    震える小動物のような印象の歌ですが、ラスト近くに上記のようにカプッと 噛みつかれます。気を付けましょう。 そんなことよりも・・・、 そもそも ...

 「見そこなった愛を 逃げだして   また新しい烙印が 増える」 初めて聴いた時から何となく好きでした。 自分でも理由はよくわかりませんでしたが、アルバム『グッバイガール』 の中では貴重な「普通に楽しめる曲」だからかな と思っていました。 が、最近やっと思い ...

 「愛を語る名所なのね   あなたが友だちと行く場所は」 ドラマの脚本であれば陳腐な設定なのかもしれませんが、 一曲の歌とすれば、心情と事実が上手く織り合わさった 佳作だと思います。  ALBUM 『予感』 1983.3.5  ...

    「今日も坂は だれかの痛みで    紅く染まっている    紅い花に魅かれて だれかが    今日も ころげ落ちる」 中島みゆきの歌詞って深いね と言われますが、これに至っては もはや歌の詞ではなく一つの立派な文学作品。 歌と思って聴くと、言葉の羅列 ...

     汚れてゆく雪のようです 女たちの心は    汚れながら春になります 不埒でしょうか 曲調は笑っているのに、歌詞は泣いている。 そんなギャップに心が締め付けられる曲です。 絡み合ってるけど規則正しい、毛糸細工のような曲調が クセになります。 汚れてゆ ...

 「この一生だけでは辿り着けないとしても   命のバトン掴んで 願いを引き継いでゆけ」 この曲に歌い込められているメッセージというのは、 実は人間というものの本質をズバリ言い表していると思います。 今わたしたちが知っている知識、持っている技術、あるいは周 ...

 「身の程少し思い知っていたら   人生に悲しみは ほとんどないのに   願いと予感はまちがえやすい   信頼と期待はあまりにも似ている」 いつもどおり自虐的な女性がいろいろ言ってますが、 メロディが前向きなので、スッと聴ける曲です。 個人的には、この曲のピ ...

 「香川 新潟 大阪 宮城 姫路 山口 袖ヶ浦   流れる星よ いつか最後にどこへたどりつこうというのだろうか」 トップランナーではないが、堅実に日本を支える光が今夜も国道を流れて行く。 そんな情景の匂いが色濃い、味のある一曲です。  ALBUM 『LOVE OR N ...

 「おとぎばなしはみんなずるい   どこにも日付を書いていない」 どんなときも、いつまでも、こんな「あどけない話」をすることができたなら、 それはなんと素敵な人生なんだろう。と思います。  ALBUM 『時代─Time goes around─』 1993.10.21  ...

 「私のくにをどこかに乗せて 地球は   くすくす笑いながら 回ってゆく」 「力だけで心まで縛れはしない」という、中島みゆきにしては 単純な言葉使いが、なぜかストンと心に響く。 それにしてもアルバム『EAST ASIA』、凄いですよね。 『誕生』 と 『二隻の舟』だけ ...

 「止まり方しか習わなかった町の溜息を僕は聞いている」 おだやかでないと生き残れない とは思っていなかったので、 この曲を初めて聴いたときは違和感を感じました。 この曲が発する意味をよくわかるためには、 もう少し時間がかかりそう。  ALBUM 『歌でしか言え ...

 「吹雪の夜に白い山を越えてみようよ あんたの自慢の洒落た車で   凍るカーブは鏡のように気取り忘れた顔を映し出す」 この歌は… いいんですか? 北海道関係者からクレーム来ない? 軽快ですけど、言ってることはえげつないですよね? “コミカルな感じで実はブラ ...

『ふたりは』 のような刺激的な物語風の一曲。 この歌を聴くたびに、蓮も咲かない毒は一体誰のせいなのか、 偶然なのか必然なのか、それがわからなくて悲しくなってしまいます。  ALBUM 『36.5℃』 1986.11.12 ...

 「おまえの惚れた あの女を真似て   使い古しの女っぽさ あたしも染まってみた」 実際テキーラを毎晩飲み干していたら、こんな声になるんでしょうね。 ぜひ、椿鬼奴さんにカバーしてもらいたいものです。  ALBUM 『予感』 1983.3.5  ...

 「なにげなく タンスに たてかけた ギターを   あたしは ふと見つめて 思わず思わず 目をそむける   あの頃の おまえのギターは いつでも   こんなに 磨いては なかったよね」 聴く前は「おまえ=彼氏 or 彼女」かと思っていましたが、違いました。 情 ...

    運命がひとりずつ 小指同士を結んでいるならば   はじめから目に見えればいいのに 歌い出しから強烈な先制パンチが飛んできますが、 ひるんではいけません。 「おー怖っ」な女性同士の見事な応酬が展開されるので、 傍観者に徹して楽しみましょう。  SINGLE  ...

『サーモン・ダンス』 のような迫力があって、雰囲気はすごく好きです。 『サーモン・ダンス』は孤高な感じの迫力ですが、 この曲は 群れる力強さが漲る迫力。  中島みゆき / ALBUM 『荒野より』 2011.11.16  ...

 「でも ハリネズミだってね 切実な恋をする   暖めあって眠りたい   ハリネズミだって恋をする」 ハリネズミをして「暖めあって眠りたい」と言わしめる非情な演出にほろり。 非情な内容を楽しい曲調に乗せるという手法は『みにくいあひるの子』などにも 見られま ...

 「あの日にあなたが 博多にいたという   愛のアリバイを 壊してあげたい   写真ひとつで 幸せはたじろぐ   安い女と 嘲笑うがいいわ」 いつも思いますが、こういう情景設定をよく思いつくなと感心します。 『この世に二人だけ』 とか 『南三条』 などもそうですが ...

 「なにも疑わずにレールを なにも違わずにレールを   ただ素直に進んでゆく娘たちが ぬるく見えた」 人生をレールに例えるのは手垢の付いた表現かもしれませんが、 お得意の独特な着眼点と力強い歌い回しで、手垢は綺麗さっぱり 洗い流されています。流石です。   ...

  目を開けながら笑顔で泣いている、そんな印象の曲です。 最後のオチなんか、もう哀しくて、こちらまで泣けてきます。 共感しやすい内容の歌詞なので、安心して他人に薦められます。  ALBUM 『いまのきもち』 2004.11.17 他 / 中島みゆき  SINGLE 『見返り美人/ ...

 「たまには いいとこみせてもいいじゃないか   あの人まで 笑わないでいてほしかった」 明るく軽い曲調なので、さらっと聴けてしまう曲だが、 歌詞だけをじっくり読むと…中々に非情です。 セーフゾーンのぎりぎり際を攻めているような(人によっては 完全アウトな ...

 「昔にくわしい人々が   私に明日を指し示す   私は無謀な夢を見て   死ぬまで待つかと叱られる」 恋が叶うことがお伽噺である・・・。 何をどう頑張ったらこんな愕然とするほど切ない歌詞が 書けるのか、全くわかりません。  ALBUM 『おとぎばなし-Fairy Ring ...

    「見渡せばいつの間に 道を知る友とはぐれて    酒の鏡に夜を映して 探す北斗七星」 渋さが迸る一曲。 ほんのり香る古臭さと相まって、独特の空気が漂います。  ALBUM 『心守歌』 2001.9.19  ...

 「夢の通り道で僕は気弱になる   今はどのあたりに僕はいるのだろう   夢に見切りをつけ引き返したならば   回り道をせずに僕は生きるだろう だけど」 夢の通り道、誰しもが歩くその道で、誰しもが一度は立ち止り、 誰しもが再び歩き出す。 一般的に「夢」を「追 ...

 「貴方の腕の中寒かった   1人でいるよりも寒かった   放っておけと それを誰からそそのかされたの」 珍しく女性が“上から目線”な曲。 背後で羊がずっと鳴いています。 核心の締めの言葉を羊が独りで言い放つ演出がよいと思います。  ALBUM 『日─WINGS』  ...

  「恐ろしいものの形を ノートに描いてみなさい  そこに描けないものが 君たちを殺すだろう」 吹雪いている。 何が? 腐海の胞子が。 そんな感じ。 または、 もしこの曲に登場する音しか この世に存在しないとしたら、 息苦しい。 そんな感じ。 終始 空恐ろ ...

 「好きになるのも 信じきるのも   待ちわびるのも 思い切るのも   みんな自由だ みんな自由だ   人恋しと泣け 十二月」 この曲、街角のレコード屋に並べるには不適切だと 歌詞の一部(2番)をカット されたという武勇伝を持つツワモノです。 1番の歌詞も十分カ ...

 「私たちは春の中で わからないものに苛立っている   通り過ぎた春のために 失ったものを怯えている」 力強さのバロメータが振り切れるほどの荒々しさが、 まさに飾りっ気の無い青春の“とんがり”をよく表していると思います。  ALBUM 『わたしの子供になりなさ ...

 「罠にかかったそぶりをして奴の喉を軽く掻き切り   こともなげに戻ってきておまえシャワー浴びてる   あたいを誰だと Trap Beat   夜が回る」 提供曲という先入観があったものの、終始中島みゆきっぽくない (タイトルは“っぽい”)という印象を持った曲です。 ...

 「君の昔は君に優しい 他人を寄せずに君に優しい   君の隣は夢でふさがり 風は私の上に吹く」 中島みゆきに耳元で「妬んでいる」なんて言われた日には、 奥歯をガタガタいわせながら失禁してしまいそうですが。 ただ、この曲の場合は感情が皆無な「妬んでいる」なの ...

ベーシックな聴きやすさが心地よい一曲。 小難しい曲や癖の強い曲ばかり聴いていると、こういうものが欲しくなります。 シングル版とアルバム版では歌詞の語尾が若干異なります。 なぜ、微妙に変えたのか非常に気になります。 いつか本人に聞いてみたいものです。  ALBU ...

 「大人の隣りを追い越せば   しらけた世代と声がする   子供の隣りを追い越せば   ずるい世代と声がする」 しっかり味付けされた歌詞が、聴きやすいメロディに載って するりと流れてくるので、そのままツルっと食べられます。 もちろん、よく噛んでも美味しいです ...

  「「一度やそこらのやさしさで    つけあがられるのは とても迷惑なんだ」」 この歌詞のタイトルに“片想”とつける度胸が凄い。 凄いと言えば、この曲が収録されているアルバム『親愛なる者へ』、 凄いですよね。 『タクシー ドライバー』と 『狼になりたい』 だ ...

   「店の名はライフ 三階は屋根裏   あやしげな運命論の 行きどまり   二階では徹夜で続く恋愛論   抜け道は左 安梯子」 なんか耳に残る気だるいメロディに乗ってライフという名の店の生涯が 語られます。途中で投げ込まれる超スローカーブがたまりません。 3 ...

 「旅をとめる親鳥たちは   かばおうとするその羽根がとうに   ひな鳥には小さすぎると   いつになっても知らない」 比喩が巧みなのは もはや言うまでもありませんが、小石の旅路が 「砂→海→空→山」と表現されているのところが深い。 空から山に戻るんですね。 ...

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